肺がん検診はX線検査と喀痰検査の二本立てです。
検査について
肺がん検診はX線検査またはX線検査と喀痰検査併用で行われます。また、希望者には別途オプションで低線量CT肺がん検診(X線検査と併用不可)を受けることも可能です。
X線検査
X線検査は肺がんの一次検診として行われ、タバコを多く吸うハイリスクの人は喀痰検査併用において、科学的に有効であると証明された方法です。
気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分は肺野部と呼ばれ、肺野部のがんはX線検査で見つけやすいがんです。
気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分は肺野部と呼ばれ、肺野部のがんはX線検査で見つけやすいがんです。
喀痰検査
肺の入口の太い気管支の部分は肺門部と呼ばれ、肺門部のがんはX線検査では見つけにくく、喫煙に強く影響を受けます。喀痰検査は肺門部のがんを見つけやすく、3日分の痰を調べます。
ハイリスク:50歳以上で喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の人は、X線検査と喀痰検査を併用することをお勧めします。
ハイリスク:50歳以上で喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の人は、X線検査と喀痰検査を併用することをお勧めします。
低線量CT肺がん検診(オプション)
X線検査では10mm前後の小さな肺がんや、心臓や骨と重なる淡い病変の影は発見が難しいのが現状です。このような肺がんを発見するために低線量CT肺がん検診が期待されており、アメリカやヨーロッパにおいては重喫煙者の肺がん死亡率を減少させる報告がされています。当センターでは主として50歳以上の喫煙者(又は、過去に喫煙されていた方)に喀痰検査と併用でお勧めしています。
精密検査
検(健)診で要精密検査とされた部位や所見について、CTを使用してより詳細な検査を実施し、呼吸器科専門医による診察を行います。
検査の結果、経過観察が必要な場合は3カ月、6カ月、1年後等経過を追う場合や、より詳しい検査が必要な場合は、他病院へ紹介となることもあります。
検(健)診で要精密検査となった場合は、必ず受診するようお願いいたします。
検診上の注意とお願い
- ネックレス、ブレスレット、エレキバンなどの金属などがあると、X線撮影の支障になりますので、身につけないでお越しください。
- 症状 (咳・痰・胸痛等) のある方、喫煙本数の多い方には、「喀痰検査」の追加をお勧めします。
- 妊娠中の方、妊娠の可能性がある方は、受診しないでください。
- インスリンポンプ・持続グルコース測定器をご使用中の方は、装着したまま受診できませんので事前に主治医にご確認下さい。
- 低線量CT肺がん検診は心臓ペースメーカーおよび除細動器を装着されている方、および5日以内に胃バリウム検査・注腸バリウム検査を受診された方は受けられません。
- 健康保険証又はマイナンバーカードもしくは資格確認書をご持参ください。